★神社神殿の建具補修★
- 福井市脇三ケ町にある神社の建具修繕の仕事です。
観音開きの建具なのですが、本来なら開きというのは蝶番(ちょうつがい)という金物が付いて扉が開く仕組みになっていますが、この建具は軸吊り(じくづり)という上下の枠に対して穴を開けて、建具そのものに穴の大きさに合わせた棒状の加工を施した大変手間の掛かった仕事がされていました。
本来なら壊れる事がほとんどない加工なのですが、約40年以上経ち使用頻度も高かった為か、根元で折れてしまったようでした。
現代の既製品なら全て作り変えるのが当たり前になってきていますが、この建具は職人が作った物で材料もヒノキの本物で作ってあったので、傷んだ部分に新たな材を埋めて補修することが出来ました。補修作業は機械加工が出来ないことが多いので、手道具を駆使して直していきます。
職人が作った良い物は壊れても修繕できるのが強みです^-^