2020.11.22★三国の民宿に組子細工入り衝立製作★
- 『組子細工のパーテーションを作ってほしくてホームページを色々見ていて辿り着いたのが大柳さんでした。』
お電話口でそう言われてとても驚きました!
後日当社へ足を運んできてくださいましたのは『みくに隠居処』の民宿を営む30代のご夫婦でした。木の事が本当にお好きで、同じ30代でここまでお好きな方に出会った事が無かったので僕も大変嬉しく思いました。
新型感染症対策も兼ねて店内に衝立を製作したいとの事でしたので、組子細工と襖を組み合わせた衝立をデザインしました。
まず衝立の枠は、福井県産の杉材を使用しました。店内がモダン和風で高級感がありますので、杉材を柿渋で染色して荏胡麻油を塗り艶を出しました。
襖紙は空間に合いそうな紙をお客様に数点提案して、選んで頂いた紙は黒地に赤銅色の塗料を施した高級感がある紙です。
組子の模様は、お店が三国ということでしたので三国花火をイメージした組子を製作させて頂くことになり、お客様には使用する柄などは出来上がりまでのお楽しみという事で製作しました。
僕が組子を作る時は、最初から柄を決めて図面に描くのではなく、作りながら柄を決めて入れていく手法を取っています。理由は作りながら柄を決めてると思いがけない組み合わせが思いつき、他にはない組み合わせが生まれるからです。
この方が手間がかかりますが、決められていない方が作っている側もやりがいがあります。お客様に納品日まで見せないので気に入ってもらえるかドキドキしますが、納めた時には大変喜んでいただきました。この瞬間が職人をやってて良かったと思う瞬間です。
この度は職人冥利に尽きるお仕事をさせて頂き、誠に有難うございますm(_ _)m -