大柳建具工業株式会社

2021.11.21⭐︎カーテンから障子へ⭐︎

ホームページからのご依頼が増えてきました(^_^)
今回は現在カーテンが入っている所を障子にしたいという依頼です。
外へ出入りする場所ですので通常ですと左右へ開け閉めが出来る2本引き違いで製作するのが筋ですが、今回の現場の枠は2本引き違いを入れるだけの余白がありませんでした。
高さも2100mmと背も高く、南西側で日も当たる所ですので建具の厚みを細くして無理に引き違いを入れても反ってしまうので取り付けが厳しい状況となりました。
一時は現在の枠に木を付け足して枠を広げ、2本引き違いを入れる方向へ話が進みましたが、どうにも格好がいい物ではないし廊下の幅がその分狭くもなるし諦めかけた時、ケンドン式を思い出しました。ケンドン式とは枠の高さ×幅いっぱいに建具を作り、鴨居側は溝が深く敷居側は浅いので、建具を鴨居側に目いっぱい入れ込み敷居側へ下げると建具が外れなくなる手法です。
外へ出る際に外せるように開口幅に対して2分割にし、お客様でも手軽に取り外せるように幅にゆとりを持たせました。引戸のように手軽に外に出る事は出来なくなりましたが、お客様はケンドン式でも気になりません!と言って頂いたのが幸いでした。
お陰で既存の枠も加工せずそのまま利用出来る事となり、お値段も抑える事が出来て何より納まりもスッキリ綺麗で本当に良かったです!

お客様も、『毎日温泉宿に居るみたいに豪華になりました』と喜んで頂き、私も職人冥利に尽きました(^-^)
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