☆コストを抑えた室内建具☆

永平寺町京善の住宅改装に伴い、建具を製作させていただきました。 木材で枠を組み、両面にベニヤ合板を貼ったものを、『フラッシュ建具』といいます。 中が空洞なので軽く、無垢材建具にはできないデザインが製作可能になります！ 最近ではベニヤのデザイン模様も数百種類もあり、多種多様な建具や家具が作れます。 このフラッシュ建具は、ベニヤを貼ってしまえば中身は見えなくなり、見た目には簡単そうにみえますが、出来上がってから建具がなるべく反らないように工夫したり、窓付きなどの細工精度など細かい作業工程があり、綺麗に作り上げるのには職人の差が出ます。ベニヤも傷がついてしまったら修復が困難なので、製作にはとても神経を使います。 建具の両側•額縁•横桟は、スプルースの無垢材を使用。無垢材をベニヤの色味に合わせて塗装する場合もありますが、コストが上がってしまいますのでそれはあえてせずに、経年変化によってベニヤの色味に近づいていきますので塗装無しにしました。近年の既製品建具は塩化ビニルのシートで総仕上げが一般的となっていますが、角を傷めるとそこからシートがめくれてしまいます。長年使用していくと傷ついたり、塗装が剥がれたりします。木の自然な状態にしておけば補修する時も手軽です！最近は見た目が良くないからと建具の両側に木を貼る事が少なくなってきましたが、傷み易い部分はなるべく無垢材を使用したいものです(^_^)